【建材値上がりの裏側】原油高でなぜマイホームが高くなる?

「マイホームを建てよう!」と情報収集をしていると、
ウッドショックや建材の値上がりという言葉をよく耳にしますよね。
「木材が高くなるのはわかるけど、
最近はそれ以外の建材もどんどん値上がりしている気がする...」と感じていませんか?
実は今、日本の家づくりを裏で揺るがしているのが、
原油から作られる「ナフサ」という原料の不足や高騰、
そしてそれに伴う「樹脂ショック」です。
「うちは木造だから関係ない」と思ったら大間違い!
現代の家づくりとナフサの切っても切れない関係について、
分かりやすく解説します。
ニュースなどでたまに耳にする「ナフサ」。
一言でいうと「プラスチック(樹脂)の生みの親」です。
原油を精製する過程で採れる成分で、
あらゆる化学製品の基礎となるため
「石油化学の米(こめ)」とも呼ばれています。
「木造住宅にプラスチックなんてそんなに使っていないのでは?」
と思うかもしれません。
しかし、現代の快適で頑丈な家は、
実はナフサからできた「樹脂(プラスチック)」の塊なのです。
もしナフサが不足したり、
価格が高騰したりすると、
住宅の以下のような場所がダイレクトに影響を受けます。
【水道のパイプ(塩ビ管)】
水を引く、お風呂の水を流す配管は、ほぼ100%ナフサ由来のプラスチックです。
【家を包む断熱材】
夏涼しく冬暖かい家にするためのウレタンや発泡スチロール系断熱材も、ナフサが原料です。
【壁紙や床材】
日本の住宅の多くに使われている「ビニールクロス」や、お掃除しやすいクッションフロアも樹脂製です。
【窓サッシや雨樋】
結露を防ぐ高性能な「樹脂サッシ」や、雨水を逃がす雨樋もプラスチックです。
木材が「骨組み」だとしたら、
ナフサからできる樹脂製品は、
家を快適にするための「肉付け」の役割を果たしています。
数年前に木材が不足して価格が高騰した「ウッドショック」は記憶に新しいところですが、
その裏で建築業界を悩ませたのが「アイアン(鉄)ショック」や「樹脂ショック」です。
日本はナフサの約6割を海外からの輸入に頼っています。
そのため、世界的な情勢の不安定化、原油価格の高騰、
そして円安が重なると、国内の樹脂製品の価格がイッキに跳ね上がります。
過去には、価格が上がるだけでなく
「住宅設備メーカーの工場がストップして、
トイレやユニットバス、給湯器が何ヶ月も届かない!」
という事態も発生しました。
骨組み(木)があっても、
ナフサ由来の部品がなければ、家は完成しないのです。
現代の住宅は、
たくさんの化学の力(ナフサ・樹脂)によって便利で快適な暮らしが実現しています。
だからこそ、世界のエネルギー情勢が、
私たちのマイホームの価格に直結してくるのです。
建材の価格は、世界情勢や為替によって明日どうなるか分かりません。
「もう少し待てば安くなるかも」と時期を先延ばしにするよりは、
信頼できる住宅会社と「今提示されている見積もりの有効期限」や
「今後の値上がりリスク」について、
しっかりコミュニケーションを取って進めるのが、今の時代に賢く家を建てる最大のコツです。
気になる建材の納期や最新の価格動向については、ぜひお気軽に当社のスタッフまでご相談くださいね!
